「プログラミング」という言葉は聞いたことがあっても、**「PHP」**って何だろう?と思っている方も多いのではないでしょうか。
PHPは、ブログやショッピングサイト、SNSなど、インターネットの裏側で動く仕組みを作るために世界中で使われているプログラミング言語です。
この記事では、「PHPってどんなもの?」から「できること」「始めるために必要な環境」「気をつけたい弱点」まで、初心者でも理解できるように、わかりやすく解説していきます。
PHPってどんなもの?
PHPは 「Hypertext Preprocessor(ハイパーテキスト・プリプロセッサ)」 の略で、Webサイトを動かすためのサーバーサイド言語です。
「サーバーサイド」というのは、ユーザーがボタンを押したり文字を入力したときに、サーバー側で処理をして結果を返す動きを担当する部分のこと。
たとえば:
- ログインフォームで入力した内容をチェックして、本人かどうか確認する
- 「カートに追加」ボタンを押したら商品をカートに入れる
- 新しいブログ記事を保存して公開する
こうした**「動きがあるWebサイト」**の裏側では、PHPが働いていることが多いのです。
PHPが人気な理由
PHPがここまで普及したのには、理由があります。
- 学びやすい
難しい文法が少ないので、初心者でも始めやすい - 無料で使える
ソフトも開発環境も基本無料 - 情報が豊富
世界中のエンジニアが使っているので、困ったときに調べれば解決策が見つかりやすい - WordPressがPHPでできている
世界で一番使われているブログ・サイト制作システム「WordPress」もPHPで動いています
PHPを動かすために必要なもの
PHPを動かすには、基本的に3つのものが必要です。
- Webサーバー(ApacheやNginxなど)
- PHP本体(プログラムを実行するためのソフト)
- データベース(MySQLなど、データを保存する場所)
でも、初心者がこれらを一つずつインストールするのは大変です。
そこでおすすめなのが、「XAMPP」や「MAMP」などのオールインワン環境です。これをパソコンに入れるだけで、すぐにPHPを動かせるようになります。あとは、メモ帳やVS Codeなどのテキストエディタがあれば、学習の準備は完了です。
PHPでできること
PHPは、Webの世界でとても幅広く活躍します。
- 動的なWebサイトの作成
ニュースサイト、ブログ、企業の公式サイト、ネットショップなど - WordPressのカスタマイズ
オリジナルテーマを作ったり、便利なプラグインを開発したりできる - Webアプリケーション開発
SNS、顧客管理システム、掲示板、予約システムなどのバックエンド処理 - 自動化スクリプトの作成
データ整理やレポート作成など、パソコンでの定型作業を自動化 - ファイル処理
PDFを生成したり、画像を加工したり、メールを送ったりも可能
学んでいくうちに、「こんなこともPHPでできるのか!」と驚くことが多いでしょう。
PHPの弱点・注意点
便利で使いやすいPHPですが、知っておくべき注意点もあります。
- 古いバージョンは遅い
昔のPHPは動作が遅かったため、「PHPは遅い」と言われていました。
ただし、PHP7以降はかなり高速化され、今は十分実用的です。 - 統一感がない関数名
PHPは歴史が長い分、「命名ルールが統一されていない」と感じることがあります。
例:str_replace()
とarray_replace()
の名前の違い - 自由度が高すぎる
簡単に書けるぶん、コードがバラバラになりやすく、管理が難しくなることも。
→ 対策として、基本ルール(PSR規約)やフレームワークを利用すると安全です。
これからPHPを始める人へ
- まずはXAMPPやMAMPをインストールして、動かしてみる
- サンプルコードをコピーして動かし、「動いた!」を経験する
- 次に、自分で少しずつコードを改造してみる
- 慣れてきたらWordPressのカスタマイズや、簡単なアプリ制作にも挑戦
「動いた」という達成感を積み重ねていくことが、一番の近道です。
まとめ
PHPは、初心者がWebプログラミングを始めるのに最適な言語です。
学習しやすく、無料で、情報が豊富。そして何よりも、世界中で使われている確かな実績があります。
弱点もありますが、それらを理解して正しい書き方を身につければ、ブログから企業サイト、さらにはアプリ開発まで、幅広い分野で活躍できる力になります。