Google Search Console(GSC)の「検証失敗」「noindexによって除外されました」「リダイレクトがあります」…。 それ、本当にエラーですか? この記事では、実際のWordPress運用例を交えながら、“挑戦状”の正しい読み解き方と、直すべき・放置すべき判断基準を徹底解説します。
🧩 導入:Search Consoleから届く“挑戦状”
Search Console の通知って、なんだか挑戦状みたいですよね。
「検証: 失敗しました」──そう出た瞬間、まるで Google に“負けた”気がする。
でも実は、多くの「失敗」は エラーではなく、むしろ正常な状態 なんです。
この記事では、そんな難解メッセージたちの“真の意味”を一つずつ解き明かしていきます。
さぁ、Search Console からの挑戦状に答えてみましょう。
🔍 第1章:「noindex タグによって除外されました」──これは仕様です
WordPress では、カテゴリ・タグ・Feed・検索結果ページなど、いわゆる“アーカイブ系”を自動生成します。
SEO的にはそれらを <meta name="robots" content="noindex,follow"> にしておくのが基本。
つまり、GSCが「インデックスされていません」と報告していても、それこそが正解。
「除外=非公開」ではなく、「Googleに見せない設計」であり、むしろサイトの健全性を守っているのです。
✅ 放置でOK。
「noindex」はエラーじゃない。あなたが“インデックスさせない”と宣言しただけです。
🔗 第2章:「代替ページ(適切な canonical タグあり)」──むしろ優等生の証
この警告を見て不安になる方が多いですが、実はこの状態、Google的には非常に健全。
WordPress が出力する <link rel="canonical"> タグが自己参照(=同じURL)なら完璧です。
Googleは重複ページをひとつの正規URLに統合して評価します。 つまり「代替ページ」として扱われている=統合先に評価が集約されている状態。
✅ 放置でOK。
「代替ページ」はコピーではない。Googleが“代表選手”を決めただけです。
💥 第3章:「見つかりませんでした(404)」──恐れるな、正しい404もある
「404」と聞くと“サイトが壊れた”と思いがちですが、実は違います。 削除した記事や存在しない日付アーカイブなどが404を返すのは、完全に正常です。
Googleは「このURLは存在しません」と認識し、やがてインデックスから除外します。 つまり「検証失敗=まだ404のまま=状態に変化がなかった」という意味。 意図的な削除なら、そのまま放置でOK。
✅ 放置でOK(意図した削除なら)
❌ 復活が必要なら301リダイレクト。
GSCの「検証失敗」は「まだ404です」ってだけ。
つまり「あなた、ちゃんと消したままにしてるね」という確認報告です。
🔁 第4章:「ページにリダイレクトがあります」──日本語URLの宿命
WordPressで日本語スラッグを使っていると、アクセス時に自動的にURLが%エンコードされます。
たとえば: https://hd0.biz/2025/08/最近のbios更新でbitlockerロック多発!tpmとftpmの真実、ryzen向け/ にアクセスすると、実際には https://hd0.biz/2025/%e6%9c%80%e8%bf%91%e3%81%aebios%e6%9b%b4%e6%96%b0.../ へ301リダイレクトされます。
このとき GSC は「リダイレクトがあります」と報告しますが、これは WordPress の仕様。 canonical も sitemap もエンコードURLで統一されていれば、むしろ 完璧な状態 です。
✅ 放置でOK。
❌ canonicalやsitemapが不一致なら要修正。
「リダイレクトがあります」は“よくできました”のサイン。
WordPressがURLを正しく整えているだけです。
🧠 第5章:「検証失敗」は「変化なし」という意味
GSCの「検証失敗」は、修正がされていない=状態が変わっていないというだけ。 noindexのまま、301のまま、404のまま──つまり 変化なし=安定している。
GSCの内部ロジックは「URLが再クロール後に状態変化したら合格」。 変化がなければ“不合格”。 でもそれは“変えてないだけ”の話。
✅ 放置でOK。
GSCの「失敗」は“あなたが何も変えてないね”という報告。 つまり「維持成功」です。
🧩 第6章:本当に直すべき“真のエラー”はこの3つだけ
- canonicalが他URLを指している(自己参照でない)
- noindexが本来インデックスさせたい記事に付いている
- リダイレクトループ・500エラー・ソフト404
この3つ以外の「失敗」や「除外」は、直す必要なし。 GSCが報告してくれているだけの“健康診断結果”です。
🧰 第7章:curlで真相を暴く(コマンド集)
# canonical確認
curl -sL -A "Mozilla/5.0" -H 'Accept-Encoding: identity' "https://hd0.biz/.../" | grep -i '<link rel="canonical"' # noindex確認
curl -sI https://hd0.biz/... | egrep -i 'x-robots-tag|noindex' # sitemap確認
curl -s https://hd0.biz/sitemap.xml | grep "対象URL" # 404/301確認
curl -sI -L https://hd0.biz/... | egrep -i 'http/|status|location'
Search Consoleの“謎メッセージ”は、curl 一発で真相が見えます。
🎯 結論:挑戦状の正しい受け取り方
Search Consoleの赤いバツは、ほとんどが“失敗ではなく確認”。 GSCはあなたのサイトを毎日スキャンし、「いまもその設定で合ってる?」と聞いてくるだけ。 焦って設定を壊すより、意図通りの状態を理解して放置する勇気が大切です。
Search Consoleは敵ではない。 “理解して放置”できる人だけが、本当のマスター。
📝 まとめ
- 「noindex」「canonical」「404」「301」──多くは仕様どおり。
- 「検証失敗」は“変化なし”。放置でOK。
- 本当に直すのは、自己参照でないcanonicalや誤noindexだけ。
- curlで確かめると、真相がすぐ分かる。
挑戦状を恐れず、“理解して放置”できる自分になろう。 それが、Search Console マスターへの第一歩です。

