はじめに
人の記憶というのは不思議なもので、ふとした瞬間に「昔の出来事」と「今知ったこと」が結びつくことがあります。
今回は、私自身の体験談を一つ。子供の頃に見た「謎のセミのマークの貼り紙」について書いてみます。
電柱に貼られていた謎のマーク
私がそのマークを見たのは、地元の学校の正門前の電柱でした。
- 紙のサイズは 15〜20cmほどの正方形。
- デザインは 白地に黒インクで印刷されたセミのマークだけ。
- 文字もQRコードもなく、本当に「マークだけ」が描かれていました。
当時は何気なく見ただけで、特に気に留めませんでした。
しかし、その姿はなぜか強く印象に残っており、今でも鮮明に覚えています。
大人になって知った「Cicada 3301」
2012年、ネットを中心に話題となった謎の暗号組織 Cicada 3301。
暗号解読やステガノグラフィーを駆使した挑戦状のようなパズルを、世界中にばらまいたことで有名です。
そして、そのシンボルとして使われていたのが──まさに セミを模したあのロゴ。
初めて見たとき、私は思わず息を呑みました。
「これ、子供の頃に電柱で見たあのマークとそっくりだ…」
違和感と葛藤
ただ一つ、どうしても説明できない違和感があります。
それは「私の記憶の時期」と「Cicadaの活動開始時期」が合わないということです。
- 私の記憶 → 子供の頃(2012年より前)。
- Cicada 3301 → 2012年からネットに登場した組織。
もし記憶通りなら、活動期間が被っていないことになります。
考えられる可能性はいくつかあります。
- 単なる偶然で似たマークを見ただけ。
- 後年知ったCicadaのロゴと、昔の記憶が頭の中で融合してしまった。
- あるいは…もっと別の意味があったのかもしれない。
まとめ
この体験の真相はわかりません。
ただ、私の中ではずっと「忘れられない謎の記憶」として残り続けています。
もしかしたら単なる勘違い。
もしかしたら偶然の一致。
それでも、Cicada 3301の存在を知ったときに蘇った記憶は、とても鮮明でリアルでした。
小さな記憶の断片が集まれば、いつか思いもよらない「大きな謎」につながるかもしれません。